トピックス
2026年8月13日
中神保秀主席研究員がエネルギー・資源学会 学会賞を受賞しました
― 大阪・関西万博「RITE未来の森」を通じたDAC等CCS技術の社会受容性向上と啓発の取り組み ―
この度、CO₂貯留研究グループの中神保秀主席研究員(元2025年大阪・関西万博室長)が一般社団法人エネルギー・資源学会の学会賞を受賞しました。本賞は、毎年1件程度、エネルギー・資源・環境に関する学術の発展に貢献する技術やシステムの開発・解析・調査などで特に顕著な業績をあげた者に授与されるものです。 今回の受賞対象となった業績テーマは、「大阪・関西万博『RITE未来の森』を通じたDAC等CCS技術の社会受容性向上と啓発の取り組み」です。
RITEは、2025年大阪・関西万博において、未来社会ショーケース事業「グリーン万博」に協賛し、「RITE未来の森」を出展しました。「RITE未来の森」では、「自然界の森が果たしてきた炭素吸収・循環の役割を、科学技術によって再現する」というコンセプトのもと、カーボンニュートラルの実現に向けて重要となるネガティブエミッション技術として、DAC(Direct Air Capture:大気中からのCO2直接回収)を中心としたCO2回収・利用・貯留(DAC-CCUS)システムを実際に稼働させながら、見学ツアーを行いました。見学ツアーでは、冒頭で全体像を把握できるガイダンス映像を視聴した後、実機・実証プラント展示および体験型展示を通じて、専門的な技術内容を一般来場者が段階的に理解できるよう構成しました。
会期を通じた来場者数は18,610名で、見学ツアーに満足または大変満足と回答した来場者は96%、「CCUSに関する知識・理解が深まった」との回答も96%でした。また、TV・新聞・Webメディアを合わせて120件のメディア掲載がありました。こうした取り組みが評価され、EXPO INNOVATION AWARD「The Expo Special Recognition Award for Cross-Sectoral Enlightenment(分野横断的啓発賞)」を受賞しました。あわせて、ガイダンスホールはウッドデザイン賞2025およびiF DESIGN AWARD 2026を受賞しました。
なお、今回の受賞は、中神保秀主席研究員と、本展示空間の設計を行った株式会社乃村工藝社 鈴木惠千代エグゼクティブクリエイティブディレクターとの共同受賞です。
万博終了後、ガイダンスホールはRITE本部(京都府木津川市)へ移設し、継続的に活用する予定です。RITEでは今後もDACの低コスト化、CO2地中貯留をはじめとするCCS技術の社会実装に向けた研究開発、カーボンリサイクル技術の展開を推進するとともに、社会受容性の向上に資する情報発信を継続し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
乃村工藝社 鈴木様、本庄専務理事、中神主席研究員
| 受賞者 | 中神保秀(公益財団法人地球環境産業技術研究機構) 鈴木惠千代(株式会社乃村工藝社) |
| 賞の名称 | 一般社団法人エネルギー・資源学会 学会賞 |
| 業績テーマ | 大阪・関西万博「RITE未来の森」を通じたDAC等CCS技術の社会受容性向上と啓発の取り組み |
| 受賞理由 | 万博という公共的な発信の場において、低温水蒸気再生を特徴とする吸着式DACプラントの連続実証と啓発活動を統合的に実施した。公開型の実証と市民への啓発を組み合わせた事例は国内では先導的な位置づけにあり、カーボンニュートラル実現に向けた負の排出(ネガティブエミッション)技術への市民理解と社会受容性の向上に貢献した。エネルギー・資源・環境分野に係る学術の裾野拡大という観点からも学会賞授与にふさわしいものであると認められる。 |













