RITEの役割
人類がこれまで直面してきたあらゆる環境問題の中で、地球温暖化問題ほど全地球的な規模での解決を求められているものはありません。
1990年我が国は、「地球再生計画」を世界に提唱し、産業革命以降の200年間にさまざまな負荷をかけて変化させてきた地球環境を、今後100年かけて再生させようと呼びかけました。
RITEは、この計画を具体化する上で最も重要な柱の一つとなる
- 革新的な環境技術の開発
- 二酸化炭素(CO2)吸収源の拡大
を国際的に推進する中核的研究機関として1990年7月に設立されました。
- ※1.社会的な省エネルギー運動、機器のエネルギー効率向上、発電所の発電効率向上、自動車の燃費向上など
- ※2.太陽電池、燃料電池、原子力など
- ※3.CO2分離・回収・貯留、バイオエネルギー、生分解性プラスチックなど
- ※4.植林、森林保全、遺伝子組換え植物を用いた乾燥地緑化など
- ※5.核融合、宇宙太陽光発電など
国内外の産学官との連携のもとで、地球温暖化対策における中心課題であるCO2の削減に取り組んでいます。
- 温暖化対策のシナリオ策定
温暖化問題の解決と世界の経済的な発展を両立させるため、シミュレーションモデルの構築と、超長期から近未来までの地球温暖化対応戦略の提示を行っています。
- バイオリファイナリ―技術の開発
再生可能資源であるバイオマスを原料として、微生物の力を用いてバイオ燃料や化学品等を効率的に生産する技術の開発に取り組んでいます。
- CO2回収・貯留(CCS)技術の開発
CO2大規模排出源(発電所、製鉄所など)や大気中のCO2を分離回収する技術、さらに地中へ貯留する技術の開発に取り組んでいます。
- 無機膜を用いた革新的環境・エネルギー技術の開発
水素社会構築に不可欠な効率的な水素分離・精製、CO2有効利用技術、蒸留代替技術などの開発、およびその産業化に向けた多様な取り組みを進めています。