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ISO/TC265とは

背景

二酸化炭素回収・貯留(CCS)は、CO2の大気中への排出量削減効果が大きいこと等から、地球温暖化対策の重要な選択肢の一つと期待されており、既に諸外国では、多くの実証試験に加え、商業規模でのCCS事業もみられるようになっています。我が国においても地球温暖化対策としてCCSの速やかな対応が求められており、現在実用化に向けて年間10万t-CO2程度の規模で実施するCCSの実証試験や必要な研究開発が進められているところです。

一方、現状ではCCSには高コスト、炭素価格等のCO2排出削減を行うインセンティブの欠如、および住民合意に係わる不確実性などの課題があるため、石油・天然ガス開発分野を除いて広範囲な商業的利用はまだ行われていません。
また、CCSに係わる法規制と標準に関する枠組みを制定している国は少ない状況です。

このため、CCS分野での標準化は、広範囲かつ適切なCCSの導入促進に役立ちます。これまでCCSの推進者は、CCSプロジェクトの選定、設計、開発、操業、および閉鎖に対して、異なるガイドライン、ベストプラクティス、および関連標準を利用しているのが現状であり、これらCCSプロジェクトが要求する固有の要件を扱うCCSに特化した標準が必要とされていました。CCSの国際標準化によって、CCSプロジェクトが安全と環境面で、国際的に合意された知見に沿っていることが保証されるため、提案者、規制当局、および国民にとって大きな利益が得られることが期待されます。

設立経緯

2011年5月にカナダからCCS(Carbon dioxide Captureand Storage)について、国際標準を策定する技術活動の新分野提案があり投票の結果、ISOの技術管理評議会(TMB)はCCSについての新規の専門委員会(ISO/TC265)を設立することを2011年10月に決定しました。

RITEは、ISO/TC265の国内審議団体として、日本工業標準調査会から2011年12月に承認され、CCSの国際標準策定に積極的に活動しています。

タイトル

Carbon dioxide capture, transportation and geological storage.
(二酸化炭素回収・輸送・地中貯留)

スコープ

二酸化炭素回収・輸送・地中貯留(CCS)分野における設計、建設、操業、環境計画とマネジメント、リスクマネジメント、定量化、モニタリングと検証、及び関連活動の標準化。

議長、幹事/共同幹事

議長 カナダ
幹事/共同幹事 カナダ/中国

参加国、リエゾン機関   2016年3月時点

【Pメンバー】

オーストラリア、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、韓国、マレーシア、オランダ、ノルウェー、カタール、サウジアラビア、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、スイス、英国、米国

(Participating memberは、専門委員会において積極的に参加することを表明しているメンバーで、専門委員会内での審議に参加し、投票の義務を負う。)

【Oメンバー】

アルゼンチン、チェコ、エジプト、フィンランド、イラン、ニュージーランド、セルビア、スリランカ

(Observing memberは、専門委員会にオブザーバーとして参加することを表明しているメンバーで、専門委員会へコメントの提出はできるが、投票権は持たない。(ただし、DIS(国際規格案)、FDIS(最終国際規格案)に関しては反対票のみ有効である。))

【リエゾン機関】

CO2GeoNet、CSLF、EIGA、GCCSI、IEA、IEAGHG、WRI

ISO/TC265および国内の体制図

ISO/TC265および国内の体制図

 

ISO/TC265の体制

ISO/TC265の下にWG1からWG6までの6つのワーキンググループが設立されています。それぞれのワーキンググループは以下のような目的の元で標準化を推進しています。

  • ・WG1(回収):CO2の発生源(火力発電所、製鉄所、セメント/石油精製等の化学プラントなど)において発生するCO2を回収する回収システムの技術とプロセスを対象として標準化を行います。
  • ・WG2(輸送):CO2の発生源から永久貯留施設への回収したCO2の輸送を対象として標準化を行います。
  • ・WG3(貯留):回収したCO2の地中貯留を対象として標準化を行います。
  • ・WG4(Q&V):CCSによるCO2の排出削減の定量化と検証を対象にして標準化を行います。
  • ・WG5(クロスカッティングイッシュー):CCSの各分野(回収・輸送・貯留)において横断的に関連する事項を対象にして標準化を行います。
  • ・WG6(CO2-EOR):CCSをEOR(Enhanced Oil Recovery)のために適用する場合を対象として標準化を行います。

国内の体制

ISO/TC265国内審議委員会及びWG1~6に対応する4つの国内WG(WG4・5はQ&V・クロスカッティングイッシューWGで合わせて対応)とWG6検討タスクグループが設立され、国内関連部門から広く専門家に参加していただき標準化活動を行っています。ISO/TC265からの情報、提案を元に議論し日本国内のコンセンサスを得る、反対に日本からの意見をISO/TC265へ提案して国際のコンセンサスを得る等の活動を通じて標準化を推進しています。RITEは国内審議委員会並びに各WGの事務局として活動し、国際と国内の場において標準化活動を先導するとともに、専門家を議論へ参加させてそれぞれの標準化に協力しています。

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