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ALPS国際シンポジウム2013―持続可能な温暖化対策の実現に向けて―

ALPS国際シンポジウム2013―持続可能な温暖化対策の実現に向けて―

開催結果

 ALPS国際シンポジウム2013を下記のように開催いたしました。官公庁、大学、研究機関、企業、その他団体等から約250名の方に参加いただきました。

 気候変動対応の国際交渉が行き詰まっている一方で、世界の温室効果ガス排出は増大を続けていることの指摘がありました。そして、産業革命以前比2℃以内に抑制する目標の実現困難性、それにかわる現実的な目標の必要性についても指摘がなされました。トップダウン的な目標にこだわるのではなく、省エネ行動などのボトムアップの具体的な行動が重要であり、また、温暖化以外の持続可能な発展に関する目標と調和した対策が重要であるとの認識も共有しました。国際枠組みについても、これまでの反省に立って、複数の枠組みをボトムアップ的に積み上げる新たな方向性を指向することの重要性が議論されました。深い知見と経験を有する専門家によって、このように大変有意義な講演そして議論が展開されました。

開催概要

日 時
2013年2月27日(水)10:00~17:45
開催場所
大手町サンケイプラザ
主 催
公益財団法人地球環境産業技術研究機構
共 催
経済産業省

プログラム

 世界的な経済危機の影響は長引いており、国内的には福島第一原発事故以降のエネルギー・環境戦略が不透明な状況が続いています。しかしながら、地球温暖化問題は、強い決意を持って着実に取り組んでいかなければならない課題です。国連気候変動枠組条約においては、京都議定書に代わる効果的な新たな枠組みの策定に向けた議論が進められています。しかし、実効ある温暖化対策の実現は大変難しい課題です。世界が地球温暖化問題に的確に対処していけるようにするためには、地球温暖化問題そのものだけではなく、世界の経済社会状況と将来の見通しなどを含めて広く深く理解した上で、地球温暖化対策を長期的かつ広範な視野を持って立案・実行していくことが大切です。

 RITEでは、経済産業省の委託事業として「地球温暖化対策技術の分析・評価に関する国際連携事業」(通称ALPS: ALternative Pathways toward Sustainable development and climate stabilization)を実施しています。この研究事業では、グリーン成長につながるようにするには、温室効果ガス排出削減を中心とする温暖化緩和、温暖化の影響への適応策をどのように進めるべきなのか、また、どのような政策が有効なのかに焦点を当てた研究を行っています。そして、地球温暖化問題研究で世界的に著名なオーストリアの国際応用システム分析研究所(IIASA: International Institute for Applied Systems Analysis)をはじめ、世界の研究機関とも協力しながら研究を進めています。

 このたび、本研究事業の成果報告会として平成24年度ALPS国際シンポジウムを開催致しました。また本シンポジウムには、この分野で活躍している国内外の著名な専門家をお招きし、ご講演頂きました。

 各報告者による発表資料が、ダウンロード(PDFファイル)できます。プログラム内の発表標題をクリックして、入手下さい。

10:00 開会挨拶
山地 憲治, RITE研究所長
10:05

来賓挨拶

鈴木 英夫, 経済産業省 産業技術環境局 局長

10:10 "CO2削減長期目標とその実現可能性をめぐって"(pdfファイル1,025KB)
茅 陽一, RITE理事長
10:50 "A Practical and Realistic Climate Change Agenda"(pdfファイル2,378KB)
James L. Connaughton, エクセロン社 副社長・上級政策顧問(前米国大統領府環境評議会議長)
11:30 "Transforming Energy Systems toward Sustainable Climate Change"(pdfファイル1,977KB)
Nebojsa Nakicenovic, IIASA副所長
12:10 休憩
13:20 "Required Near-term Climate Actions to Limit Global Warming to 2°C"(pdfファイル2,717KB)
Keywan Riahi, IIASA エネルギープログラム リーダー
14:00 "A New Strategy for International Diplomacy on Climate Change"(pdfファイル1,290KB)
David Victor, カリフォルニア大学サンディエゴ校 教授
14:40 "気候変動交渉の現状と問題点"(pdfファイル2,799KB)
有馬純, 経済産業省 地球環境問題特別調査員/ジェトロ ロンドン事務所長
15:20 休憩
15:40 "民生部門の省エネルギーへの期待と課題"(pdfファイル1,438KB)
中上英俊 株式会社 住環境計画研究所 代表取締役所長
16:20 "Technology Strategies for Climate Protection"(pdfファイル1,057KB)
Arnulf Grubler, IIASA 技術進化プログラム リーダー
17:00 "グリーン成長の実現に向けた方策とその限界"(pdfファイル2,937KB)
秋元 圭吾, RITEシステム研究グループ グループリーダー
17:40 閉会挨拶
本庄 孝志, RITE専務理事

(司会)
松本 真由美

お問合わせ

事務局:
〒619-0292 京都府木津川市木津川台9-2
(公財)地球環境産業技術研究機構(RITE) システム研究グループ
TEL: 0774-75-2304  FAX: 0774-75-2317

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