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研究内容(プロジェクト)

「地球再生計画」の実施計画作成に関する調査事業

統合評価モデルDNE21-気候モデルの構造と前提条件

気候モデルの構造

・T.M.L.Wigleyらによる簡易気候変動モデルMAGICCに基づく気候変動モデルを統合
・各種気候変動パラメータ等について、最新の知見に基づき更新

図中の一部の項目については、クリックすると詳細が見られます。


気候モデルの前提条件
エネルギーシステム以外からの温室効果ガス排出量の想定

エネルギーシステム以外からの温室効果ガス排出量は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の「排出シナリオに関する特別報告書(SRES)」のB2シナリオを基に想定しています。エネルギーシステムからのCO2、SOxについては、モデル計算によって算出されます。

  1990年 2000年 2020年 2050年 2100年
森林破壊によるCO2(PgC) 1.11 1.07 0.03 -0.23 -0.5
セメント生産からのCO2(PgC) 0.15 0.19 0.4 0.52 0.65
CH4(Tg) 465 478 539 659 752
N2O(TgN) 15.0 15.3 14.4 14.6 15.2
CO(TgC) 377.0 375.9 438.0 565.3 858.0
VOC(Tg) 139 141 180 217 170
NOx(Tg) 31.0 32.0 42.7 54.5 61.2
エネルギーシステム以外からのSOx(TgS) 9.9 9.8 9.4 8.4 0
CFC-11(Gg) 331 163 43 1 0
CFC-12(Gg) 404 194 40 1 0
CFC-113(Gg) 163 28 7 0 0
CFC-114(Gg) 14 4 1 0 0
CFC-115(Gg) 8 5 1 0 0
CCl4(Gg) 132 33 7 0 0
CH3CCl3(Gg) 820 342 39 1 0
Halon1211(Gg) 3 7 3 0 0
Halon1301(Gg) 4 4 1 0 0
HCFC-22(Gg) 153 267 178 3 0
HCFC-123(Gg) 0 43 49 1 0
HCFC-141b(Gg) 0 23 25 1 0
HCFC-124b(Gg) 0 7 4 0 0
HCFC-142b(Gg) 0 7 4 0 0
HCFC225cb(Gg) 6 16 10 0 0
HFC-23(Gg) 6 13 5 1 1
HFC-32(Gg) 0 0 6 14 26
HFC-43-10(Gg) 0 0 7 11 18
HFC-125(Gg) 0 0 26 78 93
HFC-134a(Gg) 0 80 262 561 1079
HFC-152a(Gg) 0 0 0 0 0
HFC-143a(Gg) 0 0 16 35 65
HFC-227ea(Gg) 0 0 20 41 80
HFC-245ca(Gg) 0 0 85 178 353
SF6(Gg) 6.0 6.2 8.4 12.1 10.6
CF4(Gg) 12.6 12.6 27.1 52.7 59.9
C2F6(Gg) 1.3 1.3 2.7 5.3 6.0

気候モデルの構造へ


統合評価モデルDNE21 ― 気候変動モデル(海洋吸収モデル)

時定数は変化させず、ゲイン係数aを累積排出量の関数として変化させることにより、多重積分を用いずに、海洋によるCO2吸収の非線形性を表現しています。

気候モデルの構造へ


統合評価モデルDNE21 ― 気候変動モデル(地表植生モデル)

CO2濃度の増加による光合成の促進効果を考慮するために、下図のような4つのボックス(M、P、H、S)とその間のフローによる地表植生モデルを炭素循環モデルに組み入れています。

気候モデルの構造へ


統合評価モデルDNE21 ― 気候変動モデル(CH4とN2Oの濃度推定)

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の「排出シナリオに関する特別報告書(SRES)」のB2シナリオを基に想定したメタン(CH4)と亜酸化窒素(N2O)排出量の下では、それぞれの大気中濃度は、本気候モデルによる計算では、下図のように算出されます。

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