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図10は、海洋隔離によって大気中CO2濃度がどのように変わるかを計算した結果です。縦軸が大気中CO2濃度、横軸が時間です。ただし、左半分は100年刻み、右半分は、500年刻みです。2100年までに、埋蔵化石燃料約7000Gトン-Cの90%を使い果たす条件になっています。
一番上の赤色の曲線は、海洋隔離を何も行わない場合の結果です。それに対して、CO2を100%回収して4000mの海底に隔離した場合が、一番下の曲線になります。その他CO2の50%を1500mの海洋へ入れた場合、50%を4000mへ入れた場合、100%を1500mへ入れた場合のカーブを示しています。 |
いずれの場合も、数1000年後には、最終的には大気と海洋の間で平衡になり、約1200ppmの濃度になります。[このモデル計算は1977年と少し古いため、縦軸の濃度がやや高めに出ております。最近、Kheshgiがより現実的な条件(2000Gトン-C)で計算し直した結果では、約420ppmになると推定されております。]
これらの結果から、海洋隔離の特徴としては、最大濃度が抑えられることと、濃度上昇する時期を遅らせることができることが大きな特徴になります。すなわち、ピークシェービングと濃度上昇遅延の効果が期待できます。すなわち、そのような意味で、海洋隔離技術は大気中のCO2濃度を抑えて、地球温暖化防止の技術として有効であるということが分かります。 |
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