二酸化炭素の海洋隔離に伴う環境影響予測技術開発 Study of Environmental Assessment for CO2 Ocean Sequestration for Mitigation of Climate Change
 海洋隔離技術の解説 >> CO2海洋隔離技術とは
  Moving Ship方式海洋隔離の事業イメージ

図5.Moving Ship方式海洋隔離の事業イメージ
図5は、Moving Ship方式による海洋隔離事業のイメージです。

日本のCO2の総排出量は年間約13億トンといわれていますが、その約12%が石炭火力発電所から出ているといわれています。今、100万kW級石炭火力発電所の稼働率を70%、CO2回収率を85%とすると、年間約400万トンの液体CO2が回収できると推定されています。

そのような発電所2.5基を対象にすると、CO2輸送船が2隻、CO2放出船が2隻でフル稼働になる計算です。

CO2放流船から水深1000〜2500mへ液滴にして放出されたCO2は、図5のようにカーテン状に分布します。このカーテン状の部分のCO2の初期濃度は6万分の1であり、約17ppmです。

Moving Shipが100km四方の海域をジグザグに航行して、水層の厚さ1000mの海水に均一にCO2を希釈したとすると、その濃度上昇分は発電所1基分で0.4ppm、2.5基分で1ppmの増加になります。海洋の中深層には約100ppmのCO2(全炭酸)が存在しますので、Moving Ship方式は環境への影響が少ない方法であるといえます。

なお、CO2はこの海域から主に水平方向に拡散するので、このような海域へCO2の連続投入が可能になり、事業として継続できると期待できます。
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