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研究内容(プロジェクト)

二酸化炭素地中貯留に関するシステム研究

「地中貯留に関するシステム研究」の概要

システム研究の目的は、CO2の国内大規模排出源の位置と規模、各々について適用可能なCO2回収と輸送技術手段、貯留場所や貯留帯水層の規模や特性の組み合わせについて、多元的かつ定量的な評価指標を用いて経済性および安全性を定量的に評価することです。また、現在開発中または開発済みの様々な温暖化対策オプション群の中での地中貯留技術の位置付けを、経済性、安全性、社会的受容性などの視点から明確化することです。

経済性評価

日本における回収、貯留サイトの位置や規模、その他貯留層の特性や、他の温暖化対策技術オプションとの競合等を考慮しつつ、整合性のある評価が可能な経済性評価モデルを構築し、各種分析を行うことによって、経済性の面からの二酸化炭素貯留戦略に関する知見を提供します。
また、コスト評価では大規模排出源から排出されるCO2を日本近海の帯水層へ貯留した場合を想定し、地質調査コスト、圧入コスト、モニタリングコストを試算するとともに、サイト特性がコストに与える影響についても併せて評価しました。

安全性評価

二酸化炭素を長期にわたり安定して地中に貯留することが可能な地質環境を選定した上で、適切な安全対策を講じて操業することが安全確保の基本的な考え方です。このため、時間スケールが極めて長いCO2の地中貯留が地質環境に与える様々な影響について安全性の面から評価しています。

法的側面の調査

地中貯留に係る法規制についてどのような課題があるか、海外事例を含めて調査を行っています。

社会的受容性

地中貯留についての社会的受容性を、リスク認知、ベネフィット認知等の因子を通して分析・評価しています。同時に一般の方々が地中貯留に関してどのような情報を必要とされているのかの分析を行っています。また、住民参加の枠組みなどの事例調査も実施しています。

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